電気工事士マンガ 転電虫【第174話:新人さんの初仕事】
あとがき
就職した日の一日目の仕事って覚えていますか?
自分は電気とは無縁の仕事から、無資格・未経験で電気工事会社に就職し、本当に電気工事士がどんな仕事をするのかさえ知りませんでした。
そんな自分の初仕事は、住宅の現場に仮設の電柱を立てることでした。
先輩と一緒に現場に行き、作業車からスコップを取り出す先輩…。
「スコップなんて、何に使うんだろう?」と思っていると、先輩が仮設電柱を立てるための穴掘りを始めました。
「えっ?電気工事士って、穴掘りするの?」と驚いたのを覚えています。
仮設電柱を立て終わると、建築中のマンションへ。
そこで、他の先輩たちや応援の電気工事士さんにごあいさつ。
あとは、現場の説明や監督さんとの打ち合わせでした。
自分の電気工事士初仕事は結構のんびりした感じだったのを覚えています。
ただ、次の日に住宅の工事に行って、足場に腰道具をひっかけて、盛大に転んだことは今でもいい思い出です…。
さて、自分の会社にも新人さんが入ってくるのですが、中には長続きしない新人さんも…。
ある時入社した新人さんは、支給された腰道具を着けて、期待に胸を膨らませて初仕事に向かったのですが…。
その時は、マンションの材料運び(もちろん、エレベータはなし)、埋設配管の穴掘りと、力仕事ばかり…。
次の日に、出社すると、新人さんの姿がなく、
「腰でも痛めたのかな?」と思って聞いてみると、無断で欠勤…。
そして、そのまま退職となりました。
夢と現実が違って、やる気がなくなってしまったのか…。
そう考えると、何も知らない自分の方が現実を見て挫折することはないかなと思ったりします。
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現場で時々話題になること。
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