電気工事士マンガ 転電虫【第102話:一石二鳥】
あとがき
現場で配線と結線作業を終わらせて片づけをしていると、
「電気屋さ~ん!その電線の切れ端、もらえないかな?」と、
一緒に作業をしていた大工さんに言われました。
まだ、電気工事士になったばかりの頃で、
「大工さんも電気工事をするのかな?」と、
大工さんがなぜ電線を欲しがるのかがわかりませんでした。
電線をもらった大工さんは、自分の作業車へ。
そして、ルーフキャリアに脚立を乗せて、電線で縛っていました。
「あぁ、なるほど~。そういうことか♪」と納得。
大工さんは脚立を縛るロープを忘れたようで、たまたま自分が電線を片付けていたので声をかけたのでした。
「電線って便利だよね~」と大工さん。
現場で働いていると、水道設備屋さんや左官屋さんなど、他の職人さんも時々電線をもらいに来て、材料を縛ったりしています。
ある時、
「電気屋さん、電線ちょうだい♪」と言われたので、より線の電線を渡したら、
「いや、これ結びにくいんだよね…」と返されました。
VVFなどの単線の方が、クルッとねじるだけで材料などの固定ができるので、皆さんそっちを欲しがります。
中には、電線をもらって材料を固定。
使い終わったら、電線を貯めておいて、お小遣い稼ぎをする強者もいます…(ある意味賢いのかな?)。
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仕事を見て盗むと…。
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