電気工事士マンガ 転電虫【第154話:仕上げてないトイレ】
あとがき
自分が勤めている会社の話ですが。
うちの会社は、ちょっと大きな現場の仕事が終わると、連続して違う大きな現場の仕事をすることはほとんどありません。
(もちろん、時期や状況にもよりますが…)
大きな現場が終わると、少し期間を設けて、その時に書類の整理、作業車や工具等の片づけなどを行います。
ただ、そこまで急いで作業をせず、休憩など取りながらのんびりやっています。
自分が勤める前からそんな流れで、先輩に聞いたところ、社長がワザとそのような時間を設けて、頭や体を休ませる時間にしているようなのです。
(本当にありがたいことです)
ところが、ある時にそんなのんびりタイムをぶち壊す電話が…。
マンションの工事が終わって、作業車などの片づけをしていると、ある同僚から電話がきて、
「ちょっと急ぎで、仕上げ工事に行ってもらえませんか?」とのこと。
塾と一緒になった大きめの住宅でしたが、自分と師匠、ベテラン職人のロックさんや、他の同僚もいたので、みんなでその現場へ。
ところが、現場に着くと、
「あれ?電気屋さん遅かったね…。もう、便器据えちゃったよ」と水道設備屋さんに言われ…。
みんなでトイレに行ってみると、
「おいおい、あいつ何やってたんだ…」と唖然としてしまいました…。
トイレは便器が据えられ、周りはキッチンパネル。
しかも、コンセントの開口もしておらず、墨もなし…。
あまりの状況に師匠がその同僚に電話をしても、
「いや…、他の現場が忙しくて、配線しかできなくて…。そっちにも行けそうもないんです…」
ということで、トイレ以外は、師匠やロックさんたちが仕上げ工事に(配線はしてるけど、結線はしていない状態…)。
トイレは自分が何とかすることに…。
コンセント1つ付けるのに、1時間以上かかる結構めんどくさい状況でした。
さすがに、そのような状況だったので、後でその同僚は社長からこっぴどく怒られてましたけど…。
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張り切るおじさん登場!!
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