電気工事士マンガ 転電虫【第168話:ボイド外し】
あとがき
RC造で電線を通すために貫通孔を開けるため、あらかじめ設置しておくボイド管。
「スリーブ工事」と現場では言っています。
最初にボイド管の長さを決めて切断。
コンクリートが入ってこないように、ボイド管の口にガムテープやボイドテープを貼っておきます。
建物で型枠が出来上がると、鉄筋屋さんが入る前にボイド管を設置するところに墨出し。
鉄筋屋さんが鉄筋を仕上げると、ボイド管を設置します。
今はボイド管を固定する「スリーブホルダー」というものがあるため、以前に比べると、かなり設置が早くなったようです。
(スリーブホルダーがない時は、結束線などで固定していたので、結構時間がかかったようです)
その後は、コンクリート打設が行われ、型枠が外されると、コンクリートからボイド管を外さないといけません。
「ボイド管外し」と言われる工具を準備し、ボイド管に挟んで、グッと力を入れて、
「スポーン!」と、きれいにボイド管が外れると快感です♪
ただ、きれいに取れたと思っていると、コンクリートにボイド管の紙切れがついていて、きれいに取れていなかった時も…。
電気工事士になる前は、こんな作業があるとは知らず、
「電線などを引っ張るための下準備というのもいろいろあるんだな」と思うことが多々ありました。
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逃げ場がないのにやめてくれ!
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