電気工事士マンガ 転電虫【第70話:ウソも方便?】
あとがき
工事をする時に一番肝心なのが、「安全第一」ということだと思います。
自分たちがケガをしないこともですが、お施主様や近隣の住人の方、同じ現場で働く他の職人さんなどにケガをさせないことも大変重要です。
そのために、工事の前にはその日の工程の確認や安全対策などをしっかり行い、工事に取りかかるようにしています。
ある時、保育園から修理のご依頼をいただき現場に直行。
園長先生などと工事の打ち合わせをさせていただき、工事の準備をしていると、チビッ子たちが何事かと集まってきます。
先生方も「はい、アブないからこっちに来るんですよ~」と誘導してくださるのですが、やっぱり気になって自分たちの周りに集まるチビッ子たち…。
「なにするの~?」
「しゅうりだよ~」
「しゅうりって、なに~」
「うぅぅ…、何て説明すれば…」
子どもたちにケガをさせるわけにはいかないので、何とか別の部屋に誘導しようと考えますが、なかなかいいアイデアが浮かばず…。
困っているところにベテラン職人・ロックさん登場!
「ハハハ!ダメだな、転!まぁ、ワシに任せろ!」と頼もしいお言葉が。
そして、子どもたちに向かって、
「あぁ…、ボクたち…、ここにね…、こわ~いオバケが出るんだよ…。おじさんたちは…、オバケをたいじにきたんだよ…」
と、特殊メイクもしていないのメチャクチャ怖い、ゾンビ映画さながらの顔を作り、その顔で子どもたちに迫っていきます…。
子どもたちの興味津々のキラキラしたお目目が、涙目に…。
「え~、オバケ~…」
「そうだよ…、オバケだよ…」
「こわいの…?」
「そうだよ、こわいよ…。みんな、たべられちゃうよ…」
と、そんな怖い顔のまま説明すると、子どもたちは怖がって別の部屋にダッシュで逃げていきました。
「さすが、やるな~♪」と、ちょっと尊敬(ちょっとです)。
「まぁ、小学生くらいになると、この手も使えないけどな」と笑っていました。
電気工事士の前に、こんな感じにうまく人に説明したり、言い方を工夫したりすることも重要だなと感じました。
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