電気工事士マンガ 転電虫【第110話:裏ボス】
あとがき
建設現場で働いていると、よく感じること…。
「電気工事士の立場って、かなり低い…」ということです。
水道設備屋さんとも、
「現場で最初から最後まで作業してるのに、水道と電気って、立場が低いよな…」と、よくそんな会話をしています。
現場のボスは監督さんですが、その監督さんよりも大工さんの方が立場が強い、裏ボス的存在の時があります。
(まぁ、現場や人、地域にもよると思いますが…)。
現場で監督さんが大工さんに、
「大工さん、ここ、お願いしますよ~」と言っているそばで、自分たちには、
「電気屋ーー!!作業終わったのか!?」と強気な発言になることもしばしば…。
「何で、電気屋ってこんなに立場が低いんだ…」と思ってしまいます。
そんな裏ボス的存在の大工さんでですが、味方にするとかなり頼りがいがあります。
ある現場で、大工さんと仲良くなり、材料運びなども手伝うように。
「電気屋さん、いつも悪いね~」と強面の大工さんもニコニコ。
そんな時、監督さんから急に、
「電気屋ー!!仮設電源が足りないから、昼までに準備して!!」と。
「ええ~!!(何にも段取りしてない…)」と思いつつも、立場の低い自分たちは
「は、はい…。分かりました…」としか言えず…。
そんなところに裏ボスが顔を真っ赤にして登場!!
「今頃そんなこと言うな!!前日に言っておかないと、電気屋さんだって段取りなんかしてないだろ!!」
あまりの突然のことに固まる監督さん。
「それから、人にモノを頼むんなら、言い方ってあるだろ!!」とさらに一喝!!
「す、すみません…」と小さくなる監督さん。
「あいつはあんなところがダメなんだよ!!電気屋さん、何かあったら、オレに言えよ!!」とメチャクチャ頼れる兄貴♪
裏ボスの強さをまざまざと見せられた現場でした。
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梅雨時期の残念な話…。
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