電気工事士マンガ 転電虫【第79話:この手を離さない!】
あとがき
いつも自分が「電気工事士に向いていないなぁ…」と思うのが高所での作業の時です。
超ヘタレな性格のため、高所恐怖症の怖がりです(オバケは怖くないんですけど…)。
電気工事士になりたての頃、電柱の登って作業をすることになったのですが、これが前の日から憂鬱で憂鬱で…。
しかも、高所作業の講習なども全く受けていないので、腰ベルトに胴綱も着けることができない状態…。
胴綱の使い方をベテランさんから習って、いざ電柱へ!
ゆっくりゆっくり登り始めるのですが、足はガクガク、手もプルプル…。
初めて登る電柱にかなり力が入っていたと思います。
そして、電柱で作業を始めようとすると、足場ボルトから手が離せない…。
胴綱があるので下に落ちることはないのですが、頭で分かっていても体が動かない…。
ずっと両手でしっかり足場ボルトを握っていると、下からベテランさんが、
「手を放して両手で作業しろーー!!」とご指導が。
何とか片手を離して、ドライバーを持って作業。
しかし、もう一方の手は電柱をしっかりホールド!
両手を離すなんてできません…。
そんな感じで作業を続けていましたが、さすがにシビレを切らしたベテランさんが作業を交代。
自分よりも歳なのに、スルスルっと電柱に登り、両手を離しチャッチャッと作業を終了。
最初の電柱作業は、そんな情けない終わり方をしてしまいました。
今は、何回か電柱作業をさせてもらい、両手で作業はできますが、やはり力が入り過ぎているのか、手はプルプル、足はガクガクの状態…。
送電線のラインマンのお仕事をネットで読んだことがありますが、自分には絶対ムリだと思いました…。
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何だか負けた気になった話…。
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