資格の勉強にも取り組んでいる
現役電気工事士 貴泉(きせん)といいます。
この記事は、第一種電気工事士試験の筆記試験を受験される方のために用意いたしました。
第一種電気工事士試験の筆記試験を受験する際、
・どんな参考書や過去問集がおすすめなの?
・どんな勉強をしたらいいの?
・効率的な勉強法とかないの?
という悩みを持たれている方もいらっしゃると思います。
そこで、無資格・未経験で電気工事士になり、電気のことなどド素人であった管理人が、
第一種電気工事士試験に一発合格できた、おすすめの参考書・過去問集・勉強法を
体験談を元に記事にしました。
勉強を頑張りましょう!!
第一種電気工事士試験 筆記試験のおすすめ参考書&過去問集
参考書と過去問集をご紹介。
まずは、筆記試験のおすすめ参考書&過去問集について。
第一種電気工事士試験は、基本的に第二種電気工事士試験と同じように、過去問と同じような問題が出題されます。
参考書を読んで、過去問をしっかり解いていくだけで大丈夫です。
初めは、参考書の内容や過去問が難しく感じますが、何回も過去問を解いて、間違えたところを中心に参考書を読み直すことで少しずつ理解が深まります。
そして、管理人が使った参考書&過去問集がこちら。
・ぜんぶ絵で見て覚える第1種電気工事士 筆記試験すい~っと合格(オーム社)
・すい~っと合格赤のハンディ ぜんぶ解くべし!第1種電気工事士筆記過去問(オーム社)
この2冊は、写真・イラストなどで分かりやすく解説されているので、電気についてあまり知識がない方でも読みやすい参考書&過去問集です。
管理人もこの2冊だけで十分合格できました。
過去問は最低3回は全問取り組むことで、かなり合格に近づくはずです。
そして、おすすめの参考書&過去問集を購入方法として、
3年くらい前の参考書&過去問集を購入することがおすすめです。
「3年前のもので大丈夫?」と思われる方もいらっしゃると思いますが、
① 3年くらい前の参考書&過去問集でしっかり学習。
② 筆記試験1ヶ月前に、一般財団法人電気技術者試験センターのホームページから1~2年前の試験問題をダウンロード。
③ 試験時間を計りながら、試験問題を実際に解く。
この方法であれば、どのくらい自分の実力がついてきたかが分かりますし、1ヶ月ほど前であれば、間違ったところを中心に復習などもできるはずです。
法律の改正なども、1ヶ月もあればチェックするのは簡単です。
予想問題とは違って、実際に出題された問題を初めて見て、どれくらい解けるかなので、力試しにおすすめの方法です。
第一種電気工事士試験 筆記試験の勉強法【特別なことは何もありません】
まずは、筆記試験についての勉強法は、
・参考書を読み、過去問を何回も解いていく。
・スマートフォンでスキマ時間を有効活用。
「何だ、これだけなの?」と言われそうですが、これで、第一種電気工事士試験は一発合格でした。
大丈夫です!この基本的な勉強だけで、筆記試験は十分合格できます!
では、詳しく見て行きましょう。
参考書は1周、過去問集は3周以上取り組む
第一種電気工事士の筆記試験は、しっかり勉強すれば合格できます。
人によって勉強方法は異なると思いますが、管理人は参考書をずっと読むと眠くなるタイプなので、
・参考書は軽く目を通す。
その際、蛍光ペンなどで試験に出たところをチェック。
(理解できていなくても大丈夫です)。
・過去問集を3周以上は取り組む(これで理解度が深まります)。
このように参考書と過去問集で勉強に取り組むことが基本となります。
たまにたくさんの参考書や過去問集を購入する方がいますが、しっかり1冊の参考書・過去問集に取り組んだ方が理解が深まり、効率的な勉強ができます。
スキマ時間を活用して勉強
第一種電気工事士試験を受験される方の多くは、実際に電気工事士として働いておられる方だと思います。
試験会場でも、高校生などの学生は少なく、ほとんどの受験者が社会人という感じでした。
働きながら勉強となると、一番苦労するのが勉強時間の確保ではないでしょうか?
そこで、おすすめするのがスキマ時間を活用した勉強です。
仕事の合間や休憩中に時間を見つけて、ちょっとでも問題を解くだけでも実力は定着していきます。
管理人はスマートフォンを使い、以下のサイトを利用していました。
・過去問.com
特徴として、過去6~7年前の過去問を学習できます。解説も掲載されており、正解率の表示もされます。
・工事士.com
特徴として、約10年の過去問を学習できます。問題はランダムで表示されます。解説の掲載はないので気をつけましょう。
・「すい~っと合格赤のハンディ ぜんぶ解くべし!第1種電気工事士筆記過去問」
この本を購入すると、スマートフォン用の写真鑑別・図記号等の暗記カード(PDF版)がダウンロードできます。
空いた時間ができたら、スマートフォンで上記のサイトなどで学習するように心がけましょう。
少しの時間でも積み重ねることが大事です。
第一種電気工事士試験 筆記試験の学習で気をつけること
①学習時間
よく、いろいろなサイトや掲示板で、「第一種電気工事士試験の合格に必要な学習時間は?」というのを目にします。
管理人から言えることは、「早めに始めた方が良い!」ということです。
管理人は、電気についての知識はほとんどなかったのですが、受験者の中にはある程度の知識があるという方もいらっしゃるかと思います。
個人個人で、スタートラインが違うので、一概に「学習時間はこれだけ必要!」とは言えないのです。
そして、これは管理人自身の実体験なのですが、管理人が第一種電気工事士試験の勉強を始めたのは、1月からでした。
筆記試験は、10月に実施されるので、「早く勉強やり過ぎじゃないの?」と思われる方もいらっしゃると思います。
ところが、この自分の判断が正しかったのです。
筆記試験を受ける2~3ヶ月前から、現場の仕事がかなり忙しくなり、夜遅く帰宅し、休みも返上で作業という日が続きました。
家でじっくり勉強はできなくなり、スマートフォンでちょっとだけ復習、そのまま試験当日を迎えることになりました。
しかし、早めに学習を始めたことが功を奏し、結果も8割以上の正解率で合格することができました。
②計算問題は捨てても良い?
ネットなどの書き込みで、
「第一種電気工事士試験の計算問題は捨てても大丈夫」というものを時々見かけます。
確かに、第一種電気工事士試験の計算問題は毎年約10問程度です。
10問捨てても、他の問題を全問正解すれば、8割は取れるので、6割で合格の筆記試験は確かに大丈夫です。
しかも、試験は4択ですので、鉛筆をコロコロと転がしても、25%の確率で正解となります。
しかし、全部を捨てるというのは、ちょっと危ないと思います。
中には、第二種電気工事士試験の問題に似たものもありますし、公式をある程度覚えていれば、正解にたどり着ける問題もあるので、そのような問題はしっかり得点源にするべきです。
ただ、管理人の印象では、ここ2~3年の第一種電気工事士試験の計算問題は難しくなっているような印象です。
(専門的に電気を勉強された方にとっては、そんな感じもしないかもしれませんが…)
ですので、計算問題は基本的な問題をしっかり勉強し、他の写真鑑別・図記号等の問題に時間をかけた方が得策です。
第一種電気工事士試験 筆記試験のおすすめ参考書・過去問集 まとめ
今回は、第一種電気工事士筆記試験のおすすめ参考書・過去問集についてまとめてみました。
その参考書と過去問集を使った勉強法にも触れてみました。
おすすめの参考書・過去問集は、
・ぜんぶ絵で見て覚える第1種電気工事士 筆記試験すい~っと合格(オーム社)
・すい~っと合格赤のハンディ ぜんぶ解くべし!第1種電気工事士筆記過去問(オーム社)
この2冊で十分です。
そして、この参考書・過去問集で、
・参考書は軽く目を通し、過去問集を3周以上は取り組む。
・写真鑑別・図記号等の得点源になりやすい問題を中心に勉強をしましょう。
※計算問題をすべて捨てるのは危険です。基本的な計算問題を落とさないようにしましょう。
・スキマ時間をしっかり活用しましょう。
第一種電気工事士の筆記試験は、過去問をしっかりやれば、必ず合格できます。
スキマ時間とスマートフォンなどをフルに活用すれば、合格にかなり近づきます。
それから、第一種電気工事士試験を受けるなら、第二種電気工事士試験を受けた後、すぐに受験する方が有利です。
第一種電気工事士試験の問題に、第二種電気工事士試験の問題と同じようなものが出題されますし、実技試験も足りない材料だけ買い足せば良いので、なるべく第二種電気工事士試験が終わったら、第一種電気工事士試験も挑戦してみましょう。
また、第一種電気工事士試験は誰でも受験できますが、免許の取得には実務経験が必要です。
しかし、法律の改正により、5年の実務経験が、3年の実務経験で資格を取得できるようになりました。
資格取得のハードルがグッと下がった今がチャンスですよ!!
さらに、第一種電気工事士の資格を取るメリットとして、第二種電気工事士の工事範囲に加え、最大電力500kw未満の工場、ビルなどの工事に従事することができます。
工事範囲が増えることで、多くの工事に従事できます。
多くの工事に従事できるため、会社によっては資格手当が増えるところもあります。
電気工事会社に勤めていて、将来独立を考えている方には必須の資格ではないかと考えます。
そして、第一種電気工事士の資格を取るとことによって、施工管理技術検定試験(1級電気工事施工管理技士)の受験ができるようになります。
第一種電気工事士の資格は、大きなメリットのある資格なので、しっかり勉強して取得を目指しましょう。
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第一種電気工事士技能試験について
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