電気工事士マンガ 転電虫【第116話:仮設電柱の苦労話】
あとがき
建設現場で、電気工事士が初めに行う仕事の1つに仮設電源の設置があります。
監督さんが働く事務所や休憩所、現場で働く多くの職人さんが使う電動工具。
すべて電気が必要なので、この仮設電源工事も電気工事士の大切な仕事です。
住宅くらいだと仮設の電源ボックス1つくらいの小さな工事になりますが、当然、現場が大きくなると仮設電源工事も大変になります。
電源ボックスも大きくなり、数も増え、電線も多く必要になってきます。
建物が立ってくると、仮設電源の増設や移動などもあり、中の工事以外にも電気工事士はやることがたくさんあります。
この仮設電源の工事ですが、最初に仮設の電柱を立てる時にちょっと苦労することがあります。
大抵、仮設電柱は監督さんが「ここに立ててね」と指示してくださるのですが、スンナリ立てられるときもあれば、穴を掘っている途中に、大きな石にぶつかり予定変更になることも。
で、マンガのような苦労話もあります。
監督さんに指示された日に現場に行き、仮設電柱を立てようとすると、
「昨日、砕石敷いたからがんばってね♪」と一言…。
砕石を敷かれ、ローラー車で上からゴロゴロと固められていると、かなり苦労します…。
しかも、この時は遠い現場で、持って来たのはスコップなどばかりで、ドリルなどの電動工具はなし…。
他の業者の方もおらず、たった1人で硬い砕石をガンガン地道に掘っていました。
「砕石敷く前に呼んでくれーーー!!」
空しい叫びが現場に響いておりました…。
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これは保護メガネではありません…。
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